米国タイムシェア市場の状況から見る日本の今後

(財)ARDAインターナショナル協会(AIF)は,Ernst & Young社によって行われた米国のバケーションオーナーシップ産業に関する調査に基づき,タイムシェア販売は2006年の1年間で16%上昇し,2005年の86億ドルを上回る100億ドルに達したことを報告。全米の625のタイムシェアリゾートを対象に行われたこの調査によると,5年間にわたる頑健な成長が示されており,販売額は81%上昇し,平均的なリゾートの規模は32%増加しています。

2007年1月1日時点で,米国では,1,615のバケーションオーナーシップリゾートが運営されており,合計440万世帯のオーナー(2005年:410万世帯,2004年:387万世帯,2003年:340万世帯,2002年:300万世帯)がいます。

「タイムシェア部門の安定した目覚ましい成長は,高い消費者満足度と需要の表れであり,バケーションオーナーシップは急速に,好ましい旅行の選択肢になっていることを示しています。」と,ARDA社長兼最高経営責任者のHoward Nusbaum氏は語っています。

米国のタイムシェアユニットの数は,2007年1月1日時点で176,232ユニット(2006年に新たに建設された14,000ユニットを含む)でした。調査の対象となったリゾートは,将来,新たなリゾート建設を継続し,さらなる成長を見込んでいます(ユニット数は,2007年には約11,000ユニット,2008年には47,000ユニット以上増加すると予想されています)。

2006年における米国のタイムシェアリゾートの客室占有率は平均80.9%(67%がオーナーあるいは交換利用のゲスト,13%強がレンタル利用者あるいは販売促進における利用者)でした。それに対し,ホテルの場合は63.4%でした。

◎タイムシェア市場の動向
米国は、世界で最もタイムシェアの仕組みが普及している国と考えられ、特に、近年は、最近10年間で市場規模が約5倍になるなど、市場規模が急速に拡大している。

○施設数等
・タイムシェア施設は、全米に約1,600 施設、17.6 万戸存する。(2007 年)
・2007 年現在、全米世帯の4%(440 万世帯)がタイムシェアに係る権利を保有
・2006 年の新規供給は1.4 万戸
○平均価格
タイムシェアに係る権利の平均価額は、1.85 万ドル(2006 年)
○購入単位
1週間:53%、隔年に1週間:31%、2週間以上:16%(2007 年)
○平均宿泊数
8.6 泊(2006 年)
○タイムシェアの経済波及効果
920 億ドル(2005 年)
※出典:American Resort Development Association

1つの世帯が複数の会員権を保有していることがないと仮定したとしても、日本におけるタイムシェア型住宅に係る権利の保有世帯の割合は、0.57%と米国における普及率の1/7 にも満たない。

—–以上のようなデータから見るとやはり日本これからどうなっていくのでしょうか。すべてのタイムシェア・プログラムが売れるわけではないでしょうが、MVCI APは、私見としては、ホテルの宿泊と比較した場合に部屋が広い、安い、ホテルと同様一日単位でも泊まれる、その他使える交換オプションが豊富など良いことが多いので、マーケティングをよほど間違わなければ、徐々に広まると思います。別荘の新しい所有形態という認識は薄いように思います。MVCI APの弱点、法人所有ができないことも解決されれば、最強の仕組みになるでしょう

今後の希望としては、IIやRCIという交換プログラムが素晴らしいものだと思うのですが、世界に数ある物件のクオリティの差が今ひとつわからないので(ブランドによってある程度の判断はつくが)、わかりやすい基準を設けてもらいたい。また、各リゾート独自にもPR努力をしていただきたい。とくにマリオットはクオリティの高さの伝え方を知らないのではないかとすら思える。競合他社と比べて。